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【シール要素】 【作業/工事/ユーティリティ】

シールテープの巻き方解説【綺麗に巻くポイントはテープの幅】

2020年1月16日

 

今回は「シールテープの巻き方解説【綺麗に巻くポイントはテープの幅】」についての記事です。

シールテープの巻き方はテーパー配管の基本ですから、必ず知っておきたいことです。

今回の記事では、シールテープの巻き方だけでなく、シールテープを綺麗に巻く方法についても解説します。

 

シールテープの巻き方解説

シールテープとは

シールテープとは、配管のねじに巻きつけて隙間を埋めるテフロン(材質)のテープです。

 

シールテープ

シールテープ

 

シールテープの必要性

配管に「管用テーパーネジ」と呼ばれるテーパー形状のネジの配管を使用することがあります。

このテーパーネジはシールテープやシール材(接着剤、ボンド)を「雄ネジ」巻き付けて「雌ネジ(継手)」にネジ込み、お互いに食い込みあって気密を確保して漏れを防ぎます。

つまり、このようなテーパーねじの配管にはシールテープは必要不可欠なのです。

 

シールテープの巻き方

シールテープの巻き方を間違えると「ネジ込んだ時にシールテープが剥けてくる」「ネジ込みが上手くできない」「漏れる」といった問題が起きますので覚えておきましょう。

 

巻き方ポイント

  • 配管の管を左手に持つ
  • シールテープは手前から奥へ
  • ねじ山の1~2山には巻かない

このポイントを押さえれば一先ずOKです。

 

巻き方イメージ

巻き方イメージ

 

巻く量

配管にシールテープを巻く量は多くても少なくても上手くいきません。

 

巻き量による問題

  • 多く巻く・・・余分なシールテープが外にはみ出して無駄になる
  • 少なく巻く・・・ネジ山とネジ山のすき間を埋めるシールの役目を果たさない

 

このような問題が起きないように、私は下記のように巻き数を配管径に応じて変えています。

*実際にはネジの緩さ(ねじ切りの設定)によってネジ込みの手応えが変わってきますので巻き量は調整します。

配管径 シールテープの巻き量
1/8(1分)(6A)(10.5㎜) 1周~1.5周
3/8(3分)(10A)(17.3㎜) 2周~2.5周
3/4(6分)(20A)(27.2㎜) 3周~3.5周

 

配管のサイズは数多い

配管のサイズは数多い

 

補足 1~2山には巻かない理由

何故ねじ山の1~2山にシールテープを巻かないのか?

 

なぜか?

  • ねじ込む時にネジのかかりが悪くねじ込みにくくなる
  • 余分なシールテープが配管内にはみ出るので管に混入しトラブル発生

 

以上2点が理由です。下記の画像も参考にしてください。

 

見た目の違い

見た目の違い

 

綺麗に巻くにはシールテープの幅がポイント

ここからは上級編になります。

下記の配管をご覧ください。どちらが綺麗だと感じますか?

 

見た目の違い

シールテープの幅がポイント

 

皆さんはどう感じましたか?どちらも同じでしょうか?私は「左側」の配管の方が綺麗だと思います。

  • 左側の配管・・・シールテープがはみ出していない
  • 右側の配管・・・ネジが入り込まない部分にシールテープが巻いてある

 

ネジが入り込まない部分にシールテープをまいても、シールテープの無駄使いで見た目が悪くなっています。

そもそもなぜこのような事が起きるかと言いますと「テーパーネジは奥まで入らない」テーパーネジの原理を理解していない事だと思います。逆にテーパーネジが奥まで入ったらネジが緩すぎて効いていないので漏れるリスクがあります。

 

巻き方の違い

巻き方の違い

 

ではねじ山のどの部分にシールテープ巻き付ければ良いか考えてみます

 

巻く部分

  • ねじ山の2/3に巻き付ける

*管用テーパーネジは、おおそよ2/3がねじ込み量です

 

この方法で良いと思います。

ただここで問題が起きます。小さな配管にはシールテープの幅が広すぎて2/3以上のネジに巻いてしまう事です。

 

シールテープの幅が広すぎる

シールテープの幅

 

シールテープの幅を改善

そこでシールテープの幅が配管に対して広すぎる場合の改善を考えてみます。

対処方法が2つあります。

 

シールテープの幅

  • 幅が狭いシールテープを使う(市販品を買う)
  • 幅が広いシールテープをカッターで切断し任意の幅にする

 

いずれも幅の狭いシールテープを使用して無駄に巻かないようにする改善案です。

それでは2つの案について解説します。

 

幅が狭いシールテープ

市販のシールテープラインナップ以下の通りです。

 

ラインナップ

  • 13mm・・・一般的。入手が容易でホームセンターに売っている
  • 8mm・・・一般的には流通していない。専門業者から購入
  • 6mm・・・一般的には流通していない。専門業者から購入

 

通常シールテープと言えば13mm幅のシールテープが一般的です。8mm幅や6mm幅は小径の配管用で使用頻度が低く一般的には流通していないのでホームセンターでは手に入らないと思います。

 

幅が広いシールテープをカッターで切断

13mm幅のシールテープにカッターで切れ目を入れて任意の幅にする事が可能です。13mm幅のシールテープは入手が容易ですから、わざわざ8mm幅や6mm幅のシールテープを購入しなくとも手持ちの13mm幅をカットする事で対応可能です。

 

円周上にカットする

シールテープをカッターで切断

 

補足 シールテープの幅を比べる

下記に幅の違いを示しています。参考にしてください。

 

幅を比べる

幅を比べる

 

改善案 シールテープの幅を考えて綺麗に巻く

配管径を考慮して「シールテープをそのまま使うのか?」「カットして幅を合わせるのか?」「幅の狭いシールテープを購入して使うのか?」を選択して下さい。

どのような選択でも良いので無駄に巻くことが無いような方法としてください。

 

配管径に合わせて幅を変える

配管径に合わせて幅を変える

 

シールテープの巻き方のポイントまとめ

それでは、シールテープの巻き方ついて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 配管の管を左手に持ち、シールテープは手前から奥へ巻く。この時、ねじ山の1~2山には巻かないこと
  • シールテープを巻く幅の目安は、ねじ山の2/3
  • 配管のサイズに応じて、シールテープの幅を使い分ける

 

以上3つのポイントです。

 

 

*シールテープの購入はこちらから

 

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以上です。

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