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【空気圧/油圧】

エアシリンダの無給油形と給油形の違い【ルブリケータの滴下量】

2020年1月10日

 

今回は「エアシリンダの無給油形と給油形の違い」についての記事です。

エアシリンダには種類があり、その種類によって特徴や管理方法に注意が必要です。

今回は無給油と給油の特徴を整理しておこうと思います。

 

エアシリンダの無給油形と給油形の違い

エアシリンダ(アクチュエータ)の種類

エアシリンダには潤滑方法の違いによって2つの種類があります。

  • 無給油形
  • 給油形

 

数十年前は給油形が当たり前でしたが、現在では耐久性が向上した事もあり無給油形のシリンダが一般的です。とは言っても給油シリンダが無くなったわけではなく普通に流通していますし使用する事はあります。

 

給油形と無給油形の特徴まとめ

エアシリンダの無給油形と給油形の特徴を比べてみました。ご覧ください。

 

無給油形 給油形
耐久性 劣る 無給油より耐久性あり
寿命(耐久性の補足) グリスが切れてパッキンが損傷 潤滑が切れる事が無いので長寿命
潤滑方法 内部の摺動部にグリスが塗布されている ルブリケータから潤滑油を供給
環境汚染 ない ある(排気に油が混ざる)
クリーンルーム 使用可 適さない
メンテナンス メンテフリー ルブリケータに油を補充
無給油回路に使用 不可
給油回路に使用 可(一度給油したら無給油に戻せない)

 

どちらが「優れている」と言うことではなく、使用用途に応じて上記の特徴に該当するタイプを選定します。

とは言いつつも、冒頭でも言いましたように現在ではメンテナンスフリーの無給油形を使用する場合が多いと思います。

 

補足

*ルブリケータとは・・・エア回路に油をミスト化してエア機器に油を供給するモノです。

*ルブリケータから供給する油・・・「タービン油1種 VG32」が基本です。

*ルブリケータからシリンダまでの距離が長すぎると、オイル供給が出来ない(行き届かない)ので配管の距離は考慮が必要

*ルブリケータの給油量の目安はシリンダが数往復するときに1滴滴下する程度です。

 

ルブリケータ

ルブリケータの外観です。見たことが無い方は参考にしてください。

 

ルブリケータ

*ルブリケータの給油量の目安はシリンダが数往復するときに1滴滴下する程度です。

ルブリケータの外観

*滴下の状況

ルブリケータの外観

 

まとめ

最近は無給油形が一般的ですから給油形やルブリケータを使用したことが無い方も多くなってきました。参考にしてください。

 

*ルブリケータの購入はこちらから

 

*タービン油の購入はこちらから

 

関連記事:【空気圧/油圧】

以上です。

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