すきまゲージやシックネスゲージとは
すきまゲージとは「モノとモノのすき間が何ミリか?」を測定するゲージです。
*別名・・・シックネスゲージ、シクネスゲージとも呼ばれています。
すきまゲージは、リーフと呼ばれる金属の板で構成されており、リーフの厚さを使い分けることですきまを測定します。
すきまゲージ
精度
すきまゲージのリーフの厚みは0.01mm単位です。
測定値の判断は「人の感覚(挿入した時の抵抗)」ですので、測定者によって測定値にバラつきが起きる可能性があります。
使用方法
- ゴミや油を拭き取り、測定面に損傷がないか確認します。問題なければ、油を薄く塗布します。
- すき間と平行に挿入します。挿入の感覚は適度に抵抗を感じる(少しだけ引っ掛かる)程度です。力任せに挿入したり、緩すぎても正しい測定値とはなりません。
- 適度な挿入抵抗となるまで、厚みを変えて測定します。適切な厚みが無ければ、重ねて使用できますが重なり合う面に油やゴミが入り込み精度が悪くなる事がありますので注意してください。
すきまゲージ
使用後の注意
使用後は必ず防腐処置をおこないます。材質がステンレスであっても、錆びや腐食を100%防ぐことはできません。
防腐には、自分の作業環境により適した油を塗布すれば良いと思います。例えば、ミシン油やリチウムグリス(薄く伸ばして使用)や5-56などがあります
使用例
部品の反り測定
- 定盤などの平面度が良いモノに部品を置き、すき間ゲージを挿入して反りの大きさを測定する。部品の反りだけならば、光漏れするかどうかで目で判断できるが、数値化する事は出来ない。
バルブクリアランスの測定
- エンジンのカムシャフトとロッカーアームなどの隙間の測定に使用します。入り組んでいて、狭い場所なのですき間ゲージ以外では測定できません。
補足動画
新潟精機のシクネスゲージ取扱い動画です。参考にしてください。
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以上です