目次
水準器とは
水準器とは水平に対しての傾きを測定する測定器です。
測定条件
測定する面は平面度が良い事(機械加工やキサゲ加工など)が条件です。測定面に置いた時に、ガタツキがあると気泡が定位置に定まらず測定はできません。
精度
感度の単位は≪mm/1m≫です。一目盛りで0.02mm/0.05mm/0.1mmの3種類のがあります。サイズ(長さ)にも種類があり、サイズに対しての精度となります。
測定のポイント
非常に感度が良く水準器の狂いや気泡が温度により膨張して気泡の長さが変わる事があります。
測定した結果が本当に正しいのかは水準器の向きを180度変えて、もう一度測定し結果を比べて判断します。結果が「±1目盛以下のズレ」でしたら水準器に狂いはないと思います。「±2目盛のズレ」だと測定面の面精度や強度/歪も考えられますし「±2目盛以上のズレ」水準器が狂っている可能性が高く校正が必要になります。
気泡のズレ量確認


水準器の種類
平形
コンパクトなストレート形状です。水平の測定用です。
平形

角形
四角形タイプです。水平と垂直が測定でき四方の面を活用すれば、平形よりも測定方法のバリエーションが豊富です。
角形
磁石式スコヤ形
スコヤ形(L形)でマグネットを搭載しており、垂直の測定に優れています。測定面に強力なマグネット(ON/OFF切替可)
磁石式スコヤ形

使用例
装置のベースフレーム面のレベル出し
ベースは面積が広いので水準器を2個使用してX方向とY方向を同時に測定しながらレベル調整すると効率が良い。
LMガイド/シャフトなどの平面度が良く、組付け精度が必要な部品
LMガイドやシャフトはくり返し精度が高く、装置の可動部には必要不可欠です。部品単品の組付けにはダイヤルゲージを使用しユニットを装置に設置するとき水準器を使用できます。
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以上です