目次
部品チェックとは
部品チェックとは
購入品や製作品などの組立に必要なモノが間違っていなか?の確認をする事
部品チェックは必ず必要な作業です。組立が進んでから間違いが発覚した場合の損失は大きいです。ただ、部品チェックを社内のどの部署で行うかは会社によって違います。
作業内容
部品チェックには大きく分けて2つのやるべき事があります。
部品チェックのやる事
- 購入品(市販品)のチェック
- 製作品のチェック

1.購入品(市販品)のチェック方法
ポイント
購入品リストの型式と個数が入荷したモノと同じか?の確認をします
個数違いや型式が1字でも違う場合は間違っている可能性がある為、部品の手配者(関係部署)に問合わせます。
例えばどのような間違いがあるのか?事例を挙げておきます。
事例①
購入品リストの個数が≪6≫となっているが、組立に入荷したモノは≪5≫である
原因は?
- 取引先業者の個数間違い
- 組立に入荷する途中(社内)で紛失した
- 必要な数量が変更になったが、組立に連絡が無い
など
事例②
型式が全く違うが、部品の機能性能は同じ
原因は?
- 購入品リストの型番で手配しているが、モデルチェンジのため型式が変わった部品が入荷した
- 購入品リストを変更せずに、類似品(機能性能は同じ)を部品調達部が手配した
など
いずれも、組立に連絡が無い為に混乱します。
事例③
型式が末尾1文字だけ違う
原因は?
- 購入品リストの型式の記載ミス
- 取引業者が間違ったモノを納品した
など
型式は1文字違うだけで、見た目は同じでも機能性能が違う場合があります。
2.製作品のチェック方法
ポイント
製作図と入荷した部品の形状、寸法、精度と個数が同じか?の確認をします
確認すべきことが多いので製作図に赤ペンでチェックを入れながら作業を進めます。精度不良や加工間違いなどの問題がある場合は、購入品同様に部品の手配者(関係部署)に問い合わせます。
例えばどのような問題があるのか?
事例①
製作図面に≪M6≫のタップ指示があるが≪M5≫タップの加工になっている
原因は?
- 加工者のタップサイズ間違い
- 製作図が変更(M5へ)になったが、変更図面が組立にきていない
加工間違いは追加工や再製作が必要となり、図面が変更になっている場合には最新の図面で再チェックします。

事例②
表面処理の指示が≪メッキ≫となっているが、≪塗装≫されている
原因は?
- 部品調達部が間違えて塗装へ出してしまった
塗装を剥がしてメッキするか、手間がかかるので再製作か、そのまま使用するか
事例③
製作図面に直角精度の指示があるが許容範囲を超えている
原因は?
- 機械加工されているが、加工方法が悪く精度が出ていない
- 表面処理の膜厚が均一ではない
追加工か再製作となる
最後に
社内の体制やシステムが機能していなと組立部門で問題が発覚する事が多くなります。どのような対応をするのかは冷静に判断しましょう。
どうするのか?考え方
- 問題が起きた時の対応・・・その場の対応
- 今後問題を繰り返さない対策・・・長期的な対応
組立が関わる業務
組立が関わる業務の①社内図面検討から⑰立上げまでを下記の記事で解説していますのでご覧ください。
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以上です