ショックアブソーバー(ダンパー)

ショックアブソーバー(ダンパー)の注意/緩衝器

ショックアブソーバーとは

ショックアブソーバー(ダンパー)とはストロークスピードを制限してエネルギーを吸収する装置の事です。

緩衝器メーカーの不二ラテックスさんのカタログには下記のような記載があります。

 

引用抜粋:不二ラテックス株式会社 ソフトアブソーバーカタログ

自動組み立て機械、各種搬送機械、工作機械、etc...産業機械においては、生産性の向上を目指した結果、機械の可動部が高速化され、その結果発生 する、衝撃、振動、騒音等が機械の性能に影響を与えたり、作業環境を悪化させたりしています。ソフトアブソーバーとは、そのような問題を解決して くれる非常に手軽な油圧式緩衝器です。同じような機能を持つ部品として、ゴムやスプリングあるいは空気圧等を利用したものがあります。

 

ショックアブソーバーは種類が豊富

 

ショックアブソーバーは機械や装置の機構に使用する事が多いので、組立をしている側からすると親しみがある部品です。今回は「取付の注意」と「使用の注意」について解説しようと思います。

 

使用目的

良く使用されるパターンとしては、エアシリンダの衝撃緩和の目的で取付ける事が多いです。

エアシリンダは油圧と違い動作速度を速くできますので、速度が速い場合は相当なエネルギーとなります。速度の減速が出来ないとストロークエンドで大きな衝撃を伴いますので、ストロークエンド付近でショックアブソーバーを効かせ減速させる事で衝撃を緩和します。


 

取付の注意

ソフトアブソーバーには使用上(取付)の注意したい事があります。

それは、メカストッパーと併用して使用する時です。ショックアブソーバーはあくまでも「緩衝器」ですのでメカストッパーではありません。

 

引用抜粋:不二ラテックス株式会社 ソフトアブソーバーカタログ

(中略)

注意

外部ストッパーなしでの作動禁止 ※FSBシリーズ及び一部のFKシリーズは除く。 ●外部ストッパーなしで作動させると、ボトミングによる母機破損の可能性があります。  外部ストッパーをストロークエンド手前に設置の上作動させてください

 

メカストッパーとして使う場合

ショックアブソーバーをメカストッパーと併用して使用する場合にはオプションのストッパーナットを取付てください。

設計ミスでストッパーナットなしの図面になっている場合もありますが、ソフトアブソーバーをフルストロークで使用するとボトミングで破損や早期にダンパー抜けが起きます

*私は約1mmの余裕を設けて組付けています。

 

引用抜粋:不二ラテックス ソフトアブソーバーカタログ

 

ショックアブソーバーはフルストロークで使用しない

 

使用の注意

ショックアブソーバーが適切に取付が出来たら実際に動作させて確認します。

例えばエアシリンダの緩衝器として使用する場合、エアシリンダの動作速度を初めに設定します。動作速度が速くなるほどエネルギーは強くなるので、速度が決まらないとショックアブソーバーの強さを調整する事ができません。速度が決定したら、ショックアブソーバーの調整軸を回転させて強弱の調整をします。

*ショックアブソーバーに調整軸(エネルギー吸収の強さ/スピード)がないタイプのものは衝撃吸収の具合を調整する事が出来ませんので再選定が必要です。

 

強ければいいわけでは無い

実際にショックアブソーバーを調整してみますと分かりますが、ショックアブソーバーは万能ではありません。いくら調整しても綺麗に衝撃が収まらなかったり、調整軸を一番強くしても押し負けてしまったりと上手くいかない事があります。

つまり、ショックアブソーバーにはストローク量や特性などの様々な種類があるので、エネルギーの強さによって使い分ける事が必要で、それには設計の計算による選定が不可欠となります。

 

引用抜粋:不二ラテックス ソフトアブソーバーカタログ

 

まとめ

普段何気なく取付けている部品だと思いますが、「フルストロークで使用しない」と「特性の使分けが必要で万能ではない」事を覚えておきましょう。

以上です。

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