ボルト/ねじ 加工

ヘリサートとエンザート/どちらを選択するのか

ヘリサートとは

ヘリサートについては過去の記事で紹介しておりますので、こちらをご覧ください。 ⇒ 「ヘリサート(E-サート)とは/ねじ山の補強と下穴」

 

エンザートとは

エンザート302型

形状により種類があります

 

エンザートとはインサートナットに分類される埋め込みナットで、木材、樹脂、アルミのなどの比較的柔らかい材料に強度があるナットを埋め込むことが出来ます。

*エンザートの施工方法についてはこちらの記事をご覧ください。 ⇒ 「エンザートの施工方法/入れ方と下穴」

 

素材、エンザートの種類、用途などについては下記のカタログを参照してください

 

引用抜粋:株式会社三友精機 

カタログ「エンザート」

 

ヘリサートとエンザートの特徴一覧

特徴をまとめてみました。

ヘリサート エンザート
入手のし易さ 入手難しい。ホームセンターに売っていない事が多い 入手簡単。ホームセンターに売っている。
下穴 使用するヘリサートサイズによってタップの下穴が違う(下穴はエンザートより小さいので省スペース 使用するエンザートによって下穴が違う(ヘリサートよりも大きな穴が必要、スペースを多く取る
穴の深さ ≪ヘリサートの挿入後の長さ+2.5×ネジピッチ≫以上の深さが必要 ≪エンザート全長×1.2≫以上の深さが必要
タップ 使用するヘリサート用(サイズ別)のタップで加工 タップ必要なし、エンザート自体が切削しながら挿入される
挿入工具 専用工具が必要 ボルト/ナットで挿入可能
挿入時のオイル タップオイル不要 タップオイル必要(使用した方が良い)
繰り返し強度 ヘリサートが抜ける、ねじ山がカジル事がある 良好。ヘリサートよりもねじ山は強い

ヘリサートもエンザートもねじ山の修理や補強と言う目的は同じです。ですが、それぞれに特徴があり状況により使い分ける事ができます。


使分けの事例

case1 現場作業

状況:会社から1時間の距離がある現場作業でアルミ部品のねじ山を補修しなければいけなくなった。現場近くにはホームセンターはある。

持っている道具:電動ドリルあり。ヘリサートに必要な道具なし。

選択

  • ヘリサートで補修する場合:会社に帰る→施工→現場に戻る
  • エンザートで補修する場合:現場近くのホームセンターでエンザートとキリを購入→現場で施工

補修方法:現場作業で限られた時間での対応が求められましたので、エンザートを施工する事を選択しました。

 

case2 組立作業

状況:部品の取付を行ったところ、強く締付けていないのにねじ山が舐めた。原因は下穴が大きすぎてタップ山が少なくなっていた事。

持っている道具:会社での作業なので、一通りの道具や材料がそろっている。

部品の大きさ:9tの板厚にM6のタップ

選択

  • ヘリサートで補修する場合:問題なく可能
  • エンザートで補修する場合:M6用のエンザートの下穴が9mm以上必要な為不可能

補修方法:この場合はスペースの問題でヘリサートしか選択方法がありませんでした。

 

事例まとめ

簡単な事例を挙げてみましたが、選択は状況により様々です。

設計段階でねじ山の補強を考える場合には、部品のとねじ山の位置関係(スペース)と作業工程なども検討する必要があり、組立が補修をする場合には部品の変更はできませんので、その場の状況が優先される事が多いと思います。

 

まとめ

今回はヘリサートとエンザートの違いについてまとめてみました。現場作業や特急での対応でねじ山を補修しなければいけない時、どのようにして対応するのか?非常に難しい所です。ねじ山の補修以外にも、ねじ山を埋めて新しい穴をあける方法もありますから、様々な方法を知っておくと良いと思います。

 

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以上です。

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