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ヘリサート(E-サート)とは/ねじ山の補強と下穴

ヘリサートとは

ヘリサートとは、ステンレスのコイル状のモノです。タップ山が舐めてしまったり、樹脂やアルミ材などの軟質材に強固なタップを成型する為に使用されます。

 

ヘリサート

左:1D         真中:1.5D          右:2D

 

ヘリサートの長さ

ヘリサートの長さは下記の計算で求めます。

「1D(ヘリサートの長さ)=ネジの直径」 

つまりヘリサート1.5Dの場合は 「ヘリサートの長さ=ねじの直径×1.5」 となります

もう少し詳しい例えですと、M6の1.5Dのヘリサートの場合は6mm×1.5D=9mmとなり長さが9mmのヘリサートとなります。

 

ヘリサート送入機

 

なぜ強いか

ヘリサートを使用するとねじ山の強度が増しますが、それには下記の理由が上げられます。

  • ねじ山にかかる力を分散/均一にします。タップにねじを締めこんだ時にボルトのネジ山の全てが接触しているわけではないので部分的に力が集中してしまいます。ヘリサートはタップ側とボルトの間にありますから、ボルトを締めこんでヘリサートに部分的に接触するがタップに対しては均一に作用します。
  • 材質はステンレス鋼で硬度はHRC43~50、引っ張り強さは約1,000MPa以上ある

 

どんな状況で使用するのか?

タップのネジ山が無くなった時

  • タップ加工時の下穴径が大きすぎてねじ山が少なかった
  • 何度もボルトの脱着を繰り返したのでねじ山が摩耗した

タップのサイズを間違えた時  *間違えたタップのサイズが大きすぎた場合は不可です

  • 例えば「M6タップ穴をヘリサートでM5にする」のように1ランクタップを小さくすることはギリギリ可能です。なぜギリギリかと言うとヘリサートタップの下穴より大きい穴が開いていることになるからです。

MCナイロンやアルミ材などの軟質材に

  • ボルトの強度の方が強い場合には、タップが負けてしまいねじ山が機能しません。あらかじめヘリサートを挿入しておきます。

 

キリとタップ

 

並目ヘリサートタップの下穴

参考にしてください

タップサイズ 下穴径
M3 3.2mm
M4 4.3mm
M5 5.3mm
M6 6.4mm
M8 8.5mm
M10 10.6mm

 

挿入方法

挿入方法は下記の手順でおこないます。

  1. 挿入には挿入機が必要です。挿入機にヘリサートをセットし先端を少しだけ出しておきます。
  2. 母材(ヘリサートタップ側)に挿入機を垂直に立てて、少しずつ回転させて挿入していきます。ヘリサートが馴染みながら入って行く感覚を感じてください。
  3. 深さに注意しながら回転させます。入りシロ(入れた面からどれくらい入っているか)は半周~1周です。
  4. 最後に、タングと呼ばれるヘリサートを回転させるためのひっかけを、ポンチで折りって完成です。

もしボルトが入り難ければヘリサートに通常のタップを通すことでも来ます。

 

ヘリサート送入機

挿入機にヘリサートをセットし、ヘリサートの先端を半山以下出しておく。

 

補足 ヘリサートの長さについて

もし、手元にあるヘリサートが長すぎて、挿入できない場合にはヘリサートを短くすることが可能です。

ヘリサートのコイルを強力ニッパーで切断すれば、ヘリサートの全長を短くできます。

裏技として覚えておくと役立ちます。

 

参考動作

ヘリサートの挿入方法の参考に下記の動画を載せておきます。

 

 

まとめ

今回はヘリサートについてまとめてみました。参考にしてください、

 

*ヘリサート挿入機(スプリュー挿入機)の購入はこちらから

 

 

*ヘリコイルの購入はこちらから

 

 

以上です

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