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グラインダーはスピードコントローラーで回転制御【サンダー仕上げ】

2019年11月22日

 

今回は「ディスクグラインダーはスピードコントローラーで回転制御」についての記事です。

ディスクグラインダーで加工する作業は、モノづくりにおいて日常の作業です。

しかし、単に切断だけの作業と違い「面の仕上げ」で使用する場合には、非常に気を遣う作業で難しさがあります。

そこで今回の記事は、ディスクグラインダーの作業を失敗しない方法として、スピードコントローラーを紹介しようと思います。

 

ディスクグラインダーで面を仕上げる問題点

ディスクグラインダーの仕上げ

ディスクグラインダーを使用する目的は「切断」と「削り」であり、作業に応じて砥石を交換します。

 

砥石の使い分けはこんな感じ

  • 切断・・・切断砥石
  • 削り・・・研磨砥石や研磨ディスク

 

ディスクグラインダー

ディスクグラインダー

 

疑問と問題点

私は日頃からグラインダー作業を行っていて「何とかしたい」と思っていることがありました。

 

何とかしたいことはコレです

  • グラインダーによる面の仕上げ作業、つまり削り作業

 

削り作業には、例えばこんな作業がありあます。

  • 溶接ビードを削る
  • キズや打痕などの修正
  • 部品の修正や変更で削る

 

よくある作業なのですが、実はこのような削り作業を行うと、製品価値に関わる大きな問題が起きてしまうことがあります。

 

溶接ビードの仕上げ

溶接ビードの仕上げ

 

削り作業による問題とはコレです。

  • 見た目が汚い
  • 削りすぎてしまう
  • 仕上げの必要が無い面を削ってしまう

 

このような問題が起きると製品の価値は低下してしまうし、上手に出来ない事は自分にとって気持ちが良いこととは言えません。

 

削り作業の改善案

綺麗に面を仕上げたい、、、その為にはどのような改善案があるでしょうか?

私は綺麗に仕上げる為には、ディスクグラインダーの「扱い方」と「砥石」の選定だと考えました。

 

扱い方

  • 対象物に砥石を当てる時の角度と押し付ける強さ

 

砥石

  • 仕上げの場合にはペーパータイプの粒度の細かいタイプを使用する

 

上記の改善案を実際に実行してみたのですが、、、、それでも綺麗に上手く仕上げる事ができませんでした。

 

もちろん、扱い方については熟練した技が必要ですから、私のように使用頻度の少ない人にとっては簡単に身に付く事ではありません。

組立のようにやり直しがきくわけではなく一発勝負の作業ですからそう言った難しさもあります。

それを理解したうえで、他にも綺麗に上手く仕上げる方法はないのか?と疑問を感じていました。

 

スピードコントローラーで回転数を制御して綺麗に仕上げる

グラインダーで綺麗に面を仕上げる方法について悩んでいたところ、私がお世話になっている溶接屋さんにアドバイスをいただきました。

 

溶接屋さん

  • 「グラインダーはスピードコントローラーを使えば削りすぎる心配がなく、作業に余裕ができます」

 

そもそも、ディスクグラインダーの回転にはグラインダーの種類で使い分けるしか無いと思っていたし、回転を下げて削るなんて考えていませんでした。

言われてみれば「なるほど、そうだよね」と納得。もっと早く専門のプロの意見を聞くべきでした。

 

スピードコントローラを購入してみた

私が購入したスピードコントローラーはコレです。

  • 新潟精機機械株式会社のスピードコントロール(SP110)

 

このスピードコントローラーは消費電力1100Wまで可能で回路保護付きのモノです。

 

スピードコントロールSP110

スピードコントロール

 

と言うことで、実際にスピードコントロールとディスクグラインダーを組み合わせて使用してみたのですが、マジで驚愕でした。

 

「これは良い」

 

回転数を低く設定出来る事でより繊細に削りができるし、勢い余って削りすぎる事もありませんので、グラインダの角度や押し付ける強さに集中して作業が出来ます。最高です。

 

速度(ボリューム)の注意点

この新潟精機のスピードコントロールはボリュームの目盛りで電流を調整できるのですが、目盛りを6以下にして作業してみますと、グラインダの負荷によってはトルク不足で回転が停止してしまいました。

なので、あまり目盛りを下げすぎてしまうと上手くいかないので、目盛りの調整しながら丁度良い速度に設定する必要があります。

*ちなみに、今回使用したグラインダの回転数は12000回/分で高回転の部類のグラインダです。

 

スピードコントローラーの使い道

今回はディスクグラインダーでの使用を紹介していますが、それ以外にも使用できる機器があります。

 

例えばこんなモノ

  • 電気ドリル
  • リューター
  • ハンダコテ
  • 扇風機
  • 白熱灯

 

このように、幅広く使用ができるので仕事だけでなくDIYにおいても1台持っておいて損は無いでしょう。

 

ポイントまとめ

それでは、ディスクグラインダーはスピードコントローラーで回転制御について重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 対象物に砥石を当てる時の角度と押し付ける強さ注意する
  • ペーパータイプの粒度の細かいタイプを使用する
  • スピードコントローラーで速度を低くしてグラインダー作業をする(一番効果がある)

 

以上3つのポイントを覚えておきましょう。

ディスクグラインダーの削り作業に不満がある方で、まだスピードコントローラーを使用したことが無い方は検討してみてはいかがでしょうか?私は、購入して満足しています。

 

*私が使用しているスピードコントローラーの購入はこちらから

 

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以上です。

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