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【回転運動の要素】 【S2000/メンテ/セッティング】

第一章S2000ミッションブローは突然に【発生状況と壊さない為にできること】

2019年12月2日

 

今回は「ミッションブローは突然に【第一章】/発生状況と壊さないためにできること/S2000」についての記事です。

先日、鈴鹿サーキットを走行していたら、ミッショントラブルが発生しまいました。S2000のミッショントラブルはあまり聞かないのですが、まさか自分の身に起きるとは思いもしませんでした。

今回の記事では、発生状況のまとめと、ミッショントラブルに合わないためにできることをまとめておきます。

*ミッショントラブルの原因についてはこちらの記事をご覧ください。

要チェック
ギアの破損
第二章S2000のミッションブローは突然に【原因はフレッティング】

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ミッションブロー発生状況

鈴鹿サーキットを走行中にミッショントラブルが発生しました

 

鈴鹿サーキット

 

発生状況

  • ホームストレートのエンドで4速にシフトダウンした時にミッションケースが割れた。

 

発生の過程

  1. ストレートを6速で走行
  2. 1コーナーへアプローチする為にブレーキ&4速へシフトダウン
  3. 4速でクラッチを繋いだらニュートラルへシフトレバーが戻る
  4. その間に車速は減速しているので3速へシフトチェンジ
  5. 3速でクラッチを繋いだら「キーーン」と言う音と「ゴンッ!」との衝撃がありシフトレバーがニュートラルへ戻る
  6. コースアウト

 

ミッションケース割れ

ミッションケース割れ

ミッションケース割れ

 

なぜ起きたのか?≪推測≫

現状は原因やどこまで破損しているかの確認は出来ていません。まだ、ミッションを降ろしていない状況です。

 

ブローの推測

  • ストレートエンドでは車速は200キロ弱でています。そこで、6速からギア飛ばしで4速へダウンする時にヒール&トゥがキチンと出来ていなくて衝撃がギアに蓄積し金属疲労していった。
  • 4速ギアは15万キロ使用しているので金属疲労による寿命。
  • オイル交換の頻度が悪く金属摩耗が進行していった。(オイル交換はエンジンオイル交換2~3回に付き1回交換の頻度。エンジンオイルはサーキット走行1回で交換)
  • 共振などの原因でミッションケースが先に割れて、そこでシフトダウンした時にブローした。(プロペラシャフトを社外に交換しているので振れや振動の懸念が浮上)

 

このミッションは1度O/Hしており、O/H後の走行は3万キロ程度です。O/Hの詳細は明細書を紛失してしまったので何を交換したか?記録が残っていませんでした。ベアリング関係は全て新品は間違いなく、シンクロなどは全てではなく一部のみ交換した記憶です。おそらく4,5,6速あたりの部品は交換していなかったと思います。

 

壊さない為に出来ること

ミッションブローの原因は分かっていない状況ですが、現時点でミッションを壊さないためにできることについて考えてみまと、、、

  • オイル交換
  • シフトワーク
  • オーバーホール

 

この3点が重要ではないかと思いました。

 

オイル交換

ミッションオイルやデフオイルはオイル交換を忘れがちです。エンジンオイルは誰もが気にして交換していると思いますが、特にサーキット走行ではミッション、デフの発熱量と負荷は大きいと思います。私は、エンジンオイル交換2~3回に付き1回ミッションとデフのオイル交換をしていましたが長すぎたのかもしれません。

 

出来る事

  • ミッションオイルの交換頻度を、エンジンオイルの交換1~2回で交換することを検討する。

 

シフトワーク

サーキット走行では体の動作を頭では分かっていてもGによってきちんとクラッチペダルを踏みきれていなかったりヒール&トゥーの回転が合っていなかったりする事があります。

クラッチが踏みきれていなければギアが入らず危険です。シフトダウンの回転も合っていなければ、エンジンやミッションなどの駆動系に衝撃(負荷)がかかり何らかのダメージが蓄積していくものと思います。

 

出来る事

  • 落ち着いて、しっかりと意識して操作する事を体に覚えさせる。

 

オーバーホール

私のミッションは数年前にO/Hしています。費用が相当掛かりますからなかなか手が出せない事だと思いますが、ギアの切替わりが悪いと消耗の進行が早くなるし走行中にギアチェンジが上手くできないと最悪クラッシュするかもしれません。

 

出来る事

  • ギアの入りが悪くなったらそのままの状態でサーキット走行をしない。オイルや添加剤で誤魔化すのか、O/Hするのか、載せ替えるのか?選択する。

 

最後に

金属は人間と違い損傷や摩耗しても元に戻る事はありません。つまり、寿命が全うできるような「扱い」をするしかないのだろうと思います。適切なオイル交換と操作をおこなっていこうと思います。

 

*ミッションを開けた結果はこちらの記事をご覧ください。

要チェック
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以上です。

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