ダイヤルゲージとは
ダイヤルゲージとは寸法や変位量を測定する測定器です。
精度と種類
ダイヤルゲージには形状や機能や精度に種類があり、作業に応じて使い分けることが出来ます。
標準形
目盛りが0.01mm/0.001mmの2種類が一般的である。スタンダードなタイプで本体のセッティングが簡単にでき、測定範囲が大きいため1ミリ単位での結果が得られる。

ピーク形(てこ式)
目盛りが0.01mm/0.001mm/0.002mmの3種類が一般的である。標準形に比べてコンパクトである為、深い場所、狭い場所に適しています。測定子の角度を変えられるので測定方法の自由度が高いですが、角度が悪いと測定誤差が大きくなります。
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デジタル
測定単位は0.01mm/0.001mmです。機種によって機能は異なりますが、例えばプリセット(測定ワークの基準値登録)ゼロセット(表示の値をゼロに)や測定時のMAX値,MIN値などの表示、PCへのデータ出力などが可能です。本体の形状は、標準形と同じタイプです。

ポイント
分解能が同じであればどのタイプのダイヤルゲージを使用しても測定精度は同じです。状況に合わせて使い易いタイプを使用すればよいと思います。
使用例
LMガイド、ボールねじの平行度測定
マグネットスタンドを併用して動作させながら平行を調整します。これらの部品はくり返し精度が良いため組付けの精度が悪いと部品へのストレスが増え動作不良や寿命の低下にもなります。
部品の厚み、反りの測定
部品を定盤で測定します。ダイヤルゲージをマグネットスタンド&スライドプレートやハイトゲージなどと組み合わせて、定盤を滑らせながら測定します。
装置内のユニットとユニットの平行と直角の測定
ユニット同士の関係性が重要な部分には特に必要な作業です。お互いの基準となる面からの平行や直角を測定します。測定には、ストレートエッジを組み合わせて行うと測定の幅が広がります。
てこ式(ピーク形)ダイヤルゲージの測定子の角度/測定誤差を実験
補足動画
新潟精機のダイヤルゲージ取扱い動画です。参考にしてください。
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以上です