組立ての技術 ボルト/ねじ

ねじ山を押さえる時にはセットピースを選択する/軸保護スペーサー

セットピースとは

使用する状況

ホーローセットなどのねじの先端を部品に接触させて締付ける場合に使用します。

目的

接触させる部品に傷をつけない為です。

材質

材質は黄銅(銅と亜鉛の合金で真鍮とも呼ばれます)の軟質金属です。セットピースの取り扱いをしているミスミ廣杉計器で調べてみました。どちらも材料はC3604BDでした。

材料 硬度(Hv)
S45C 200前後(換算表でのおおよその値)
C3604BD(快削黄銅) 80

 

ねじ山に部品を固定する

セットピースを使用する多くの場合はねじ山を直接押さえる時です。

もし、ねじ山を緩衝材なしで直接押さえ付けたとしたら、”ねじ山が潰れてねじをバラせなくなる”と言う事が起きます。ですから、ねじ山のように潰れたり傷が付く事で、バラせなくなったり調整できなくなったりする事を避ける為に使用されるのです。

ねじの先端にセットピースを入れて緩衝材として使用します。


セットピースの問題

私が感じる問題点

  1. セットピースを使用してねじを締め付けるとねじが緩みやすい
  2. セットピース固定のねじは緩んでいないが、部品がズレる

1.セットピースを使用してねじを締め付けるとねじが緩みやすい

締付ける時にセットピースが潰れる感触があります。その時に、締付け不足に陥る可能性があります。また、締付け後の時間経過によってセットピースが変形してねじの軸力が落ちる可能性もあります。

2.セットピース固定のねじは緩んでいないが、部品がズレる

セットピースは軟質材で相手の形状に合わせて変形しますので部品に食い込む事がありません。ですから、いくら強い力で押さえつけでもセットピースが負けてしまい摩擦は低くなります。実際に、下記のような事例は多くあります。

 

対策

セットピースを押さえるねじの緩み

  • ねじを締め付けセットピースが潰れた後にさらに締付ける(適正な締付けトルク)
  • ねじのゆるみ止め剤(低強度)を使用する

部品のズレ

  • セットピースで押さえる箇所を増やす

対策まとめ

これらの対策で、セットピースを押さえるねじのゆるみと部品のズレの対策の効果はあります。ですが、時間経過とともにセットピースが変形してねじの軸力が落ちて部品を押さえる摩擦が低くなる事は避けられません。定期的な増し締め(点検)が必要と考えられます。

 

まとめ

部品に傷をつけたくない時にセットピースは有効です。問題点を把握した上で適切に使用したいですね。

以上です。

キーワードを入力してブログの記事を検索

気になるカテゴリーから記事を検索

この記事で満足できない方はGoogle検索

             

⇩ この記事のシェアはこちらから ⇩

-組立ての技術, ボルト/ねじ
-, , ,

Copyright© 機械組立&制御盤組立の部屋 , 2020 All Rights Reserved.