平行ピンにはめ合い接着剤を塗布する
私は普段組立作業を行うときに、平行ピンにはめ合い接着剤を塗布するときがあります。
塗布する状況
- はめ合いが想定よりも緩い
- 絶対に抜けて欲しくない
- B種(h7)のマイナス公差のピンを使用する場合
このような場合には接着剤の塗布しています。
はめ合い用接着剤
塗布する時の注意
平行ピンにはめ合い用接着剤を塗布する作業には注意したいことがあります。
予想される問題
接着剤を塗布しピンを入れると余分な接着剤がはみ出る。
そうなると何が起きるのか?
起きること、、
・接着剤が部品の隙間に入り込んで部品を接着してしまう
・部品に付着し表面の変色や酸化して錆びる
このような問題が起きます。つまり適量の接着剤を塗布しはみ出た接着剤は拭き取る必要があります。
しっかりと要点を押さえて作業をおこないましょう。
私の塗布方法
それでは私の塗布の方法を紹介しようと思いますが、初めに塗布のポイントを説明します。
塗布のポイント
- 穴側だけに接着剤を塗布する
なぜか?
- ピン側に塗布すると、挿入時に接着剤が挿入側にはみ出てしまう。挿入側(ピンが飛び出る側)は相手の部品がいるので接着剤をはみ出させたくない。
- ピン側にはみ出た場合で穴に面取りがあると、接着剤が面取り部分に溜まってしまいピンが邪魔で拭き取りずらい。
- 穴側が止め穴の場合はピンを挿入した時に接着剤が穴の中で行き渡る。
この様な問題や懸念事項の対策として穴側だけに塗布しています。
ですが実際には、はみ出た接着剤は拭き取れるのでピンが接着できれば「ピン側に塗布」か「穴側に塗布」か「両方に塗布」など、、、どちらでも良いと思います。
穴側への塗布方法
それでは具体的な方法を説明します。
塗布方法
- 穴より小さな道具に接着剤を適量とる
- 道具を穴に入れ外周に塗りつける
- ピンを入れる
- はみ出た接着剤を吹きとる
ピン側に塗布するとどうなるか?
ピン側への塗布はおすすめできませんが、どうなるのか?をやってみましたので下記の写真をご覧ください。
このように、挿入側にはみ出ます。面取りしてあると面取りのクボミに接着剤が溜まってしまい拭き取りずらいです。
まとめ
私の基本は穴側への塗布ですが、塗布方法は状況に応じて方法を変えれば良いと思います。
「はみ出た接着剤は拭き取る」は必ず行いましょう。
*嫌気性接着剤についてはこちらの記事でも紹介しています ⇒ 「嫌気性接着剤の使分け/ねじロック/ロックタイト」
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以上です。