芯の考えかた
私が重要視する芯とは「実際に仕事をする部分の芯」です。
実際に仕事をする部分の芯とはワークに何かをする部分の事です。
- 加工する
- 移載する
- 搬送する
ここの部分の芯が重要なのですが、状況によって見誤る事が起きます。
芯が変化する
芯は水平視点の場合、鉛直(水平に対して垂直)で考える事が基本です。
ベースフレームを例に芯の変化をイメージ図にしました。
イメージ
ベースフレームが水平の時、ベースフレームの芯は鉛直
ベースフレームが傾いている時、ベースフレームの芯も傾いている
このように「レベルが変化すると芯の始まりと終わりの位置が変わります」
例えば傾いたままの状態で据付を行ったとしましょう。大抵の場合は下側の芯をFLの据付芯に合わせます。
すると実際にワークが搬送されてくる上側の芯とはズレが生じていますから装置間の取合いはうまくいきません。
イメージを忘れない
芯の考え方はどのような状況でも同じです。
これは1/1000mmの精度で組立をしても、1/10mmの精度で組立をしても同じことです。必ずレベル(水平度)を変化させたら芯が変わるとイメージしながら作業をします。
重要なことは実際に仕事をする部分の芯ですから、それを見誤る事が無いように水平を絶対条件(再現性がある為)として下記の3点をおこないましょう。
- 芯の罫書き
- 組立
- 据付
まとめ
私は、今までこの基本が出来ておらず問題が起きた事例を数多く経験してきました。矛盾点が生じたりどうしていいか分からなくなった時には基本に戻りましょう。
以上です。