ただ言いたい事

図面の不具合は大きな損失になる/自分で企画して設計して失敗して分かったこと

 

今回は「図面の不具合は損失になる/自分で企画して設計して失敗して分かったこと」についての記事です。

先日、自分のプライベートな企画で部品を作ったら失敗してしまいました。自分のお金を元手にやったことなのでショックが大きいですが、しかしその失敗からはいろいろと学ぶことや再確認することがあり、非常に勉強になりました。

そこで今回の記事では、私が失敗した事例から様々な「気づき」があったので紹介したいと思います。

 

図面の不具合は損失になる

先日のこと、、、私は自分の失敗から「図面の不具合は損失になる」と再確認しました。

私は機械組立工として会社勤めの傍ら、ブログの運営を行いつつ、プライベートは車でサーキットでタイムアタックをしています。そんな流れから、最近では営利目的で車関係の部品を企画して製作、販売をしているのですが、先日こんなことがありました。

 

 

「製作した製品が使い物にならず失敗してしまった」

 

自分の個人的な企画なので、部品製作にかかった材料費、製作費は自分の持ち出しとなるのでこれは大きな痛手です。少ない自分の時間を削ってせっかく作ったのに製品にならない、、、。これほどショックなことはありません。

なぜこのようなことが起きたのか?それは一言に尽きます。

 

「現物のスケッチを怠り、机上だけで図面化して、現物での最終確認も怠った」

 

現物とは私が作ろうとしている製品を使う相手側の部品のことなのですが、その相手側の部品の寸法を測定せずに計算値で設計して、図面化した製品が使用できるか?使い物になるのか?の確認も行わなかったのです。

企画、構想、製作には問題ない、、、、、ただ唯一の問題は「設計ミス」が起きてしまったこと。しかしそれによって、すべてが水の泡になってしまったのです。

 

失敗を見つめなおす

ここまでに掛かった費用は私の持ち出しなので、そのままだと損失してお終い、、、となってしまいますが、それは避けたい、、、。

企画、構想、製作に問題はないのだから、設計さえ見直すことができれば私が作りたい製品ができるはずなんです。

そこで、まずは今回の失敗で再確認したこと、学んだことを整理してみました。

 

 

今回の失敗で学んだこと

  • 図面の確認を怠ると間違いなく失敗する
  • 製品が完成してから失敗に気が付くと損害が大きい
  • 失敗すると時間が無駄になって納期も延びる
  • 一度失敗して再度製作すると製品の単価が高くなってしまう

 

失敗して学んだこと、、、当たり前ですよね。でも、再確認できたので良しとしましょう。

それで、この教訓を生かして設計ミスをしないために「どうすれば良かったのか?」を考えてみたのですが、、、、いろいろと考えてみると設計以外の課題にも気が付くことができました。

 

設計ミスをしないためにどうすればよいか?

  • 現物をスケッチして設計後は現物確認する
  • 設計値通りにいかないことがある
  • 第三者に協力を仰ぐ

設計以外の気が付いた課題

  • 金額が高くなる製品は売れない
  • 製作して使用できなかったらすべて損失
  • デザイン、外観、は商品価値

 

よく考えるといろいろなことに気づきがありましたので、それぞれの項目について掘り下げてみましょう。

 

設計ミスをしないためにどうすればよいか?

自分が犯した設計ミスから、どうしたらよいか考えてみました。

 

 

現物をスケッチして設計後は現物確認する

スケッチによって現物の寸法を測定して図面化し、スケッチした資料をもとに製品を設計します。最終確認として完成した図面の部品で問題ないか?を現物と照らし合わせて確認します。

 

このような効果が見込まれます

  • 計算値と現物の誤差を見逃さない
  • 単純な間違いや勘違いなどのポカミスに気が付くことができる
  • 何度も現物確認するのでイメージが強化され良い設計ができる

私のような設計者ではない人は不慣れな分、単純な間違いや勘違いなどのポカミスが起きやすいと思います。そのような場合には、少々面倒ですが何度も現物と図面の確認をおこなうしかないと思います。

 

設計値通りにいかないことがある

人間誰でも失敗します。これはベテランの設計者でも同じことです。とくに、設計に自信がなければ失敗は多くなるかもしれません。

だから、いくら何度も確認しても実際にやってみたら「設計値通りにいかないことがある」と認識しておくことが大切です。

多少なりとも「設計値通りにならないかもしれない」と考えておけば、現物確認を怠ることもないでしょうし、部品に調整シロを設けて誤差を吸収するような発想も生まれるでしょう。

 

計算に間違いないから大丈夫!、、、、は実は危険かもしれません。

 

第三者に協力を仰ぐ

設計の構想段階や設計後に第三者に確認や相談すると、より製品価値が高い設計ができます。

 

このような効果が見込まれます

  • 設計ミスに気が付く
  • 第三者の視点で良いデザインが思いつく

 

何度も言いていますが、人間は誰でも失敗しますし単純なポカミスをするもなので、第三者が確認することでポカミスを防ぐことができます。しかしそれよりも、第三者の視点で見た目や機能性などが良いデザインが思いつくことも考えられます。だから、少しでも不安を感じたら相談したり確認してもらうことは有効だと思います。

 

設計以外の気が付いた課題

設計ミスについて考えていたら、設計ミス以外の製品を作るうえで大切なことがいくつか気が付きました。

 

金額が高くなる製品は売れない

今回私が製作しようとした製品は、一般ユーザーを対象とした車の部品でした。

一般ユーザーは自分のお小遣いでこの商品を買うのだから当然価格に敏感で「1万円=高い」と感じるはずです。

つまり、価格を抑えるためには設計ミスは許されないし、コストを考えた設計が必要です。

 

これは、失敗した製品の原価を計算し、さらに再製作を考えたら結構な金額になってしまったのですが、その時にハッとしたんです。

「価格を抑えたら儲けがない、でも価格が高くなったら売れなくなるのでは、、、、?」

すごく当たり前なのですが、実際に自分の身銭を切ってやってみると、その重要性が非常に重く感じたのです。これは、会社員感覚では分からなかったことでしょう。

 

製作して使用できなかったらすべて損失

もし設計ミスや製作ミスで、完成した製品が使用できなかったら、そこまでかかった費用はすべて損失です。

普段会社員として仕事をしていると、もちろん分かっているつもりですが、やっぱり金銭感覚が鈍いです。何かあれば人の責任にしたり、会社の経費は無限だと思っていたり、失敗すれば直ぐに作りなおさなければいけないので金額のことが頭になかったり、、、といろいろな事情で損失をなんとも思わなくなっているんだと思います。これは、皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか?

実際に自分のお金でやってみたらめちゃくちゃ実感することなんですが、この意識がなかったらモノづくりできません。

 

デザイン、外観、は商品価値

出来上がった製品をパッと見たときの第一印象は非常に大切です。見た目も商品価値なので、デザインがいまいちだと買いたいと思いませんよね。

 

実は、今回失敗した製品は、出来上がった時の第一印象は、、、「なんだろう、、、かっこよくないな、、、いまいち感半端ない、、、」でした。

実際にまともに使用できなかったわけですから、見た目の印象そのものでしたね。

 

「見た目の印象が良ければ、機能もよい」なんてことを聞いたことがありますが、その判断は人それぞれで誰しもが自分の経験(バックグラウンド)によって「自分のものさし」をもっています。

理想は多くの人が「心地よく感じるデザイン」であることですが、それは非常に難しいことでもあります。でも、例えば角張った部品ではなく丸みがある部品にするだけでも印象は違うわけで、少しでも多くの人の受けが良いデザインを追求することはできるはずです。

 

設計ミスの教訓を生かしてもう一度作ってみる

ここまでで、設計ミスをしないための方法と設計以外に気が付いたことを話してきましたが、それらの経験を教訓にして再度、製品を設計して製作してみることにしました。

 

教訓を生かしてやったこと

  1. 現物をスケッチして図面化した
  2. 現物の誤差を考慮して、調整シロや段替え機能を持った製品を設計した
  3. コストを抑えるためにスリム化したら製作工数も減った
  4. デザインの統一性を図るために、R形状を多用してみた
  5. 設計した部品を型紙に起こして、現物と照合して設計に間違いがないか確認した

 

結果

  • なんのミスや不具合もなく、結構満足できるいい製品ができた!!

 

 

 

一度失敗しているので当たり前と言えば当たり前ですが、しかし品質が向上した良い製品ができたことに変わりはなく、私的には満足しています。

そもそもは、失敗して損失を出さないように、初めから教訓を意識してやるべきでしたね。

今回の件で、自分自身で痛い思いをしたので「設計ミスをしないための方法」と「設計以外に気が付いたこと」を忘れることはないでしょう。

 

自分で企画して設計して失敗して分かったこと

それでは、今回の件で学んだことをまとめておきます。

 

ポイント

  • 現物をスケッチして設計後は現物確認する
  • 設計値通りにいかないことがある
  • 第三者に協力を仰ぐ
  • 金額が高くなる製品は売れない
  • 製作して使用できなかったらすべて損失
  • デザイン、外観、は商品価値

 

以上6つのポイントが大切です。

今回は、私が身銭を切って実際に体験したことを紹介しました。すべて当たり前と言われそうですが、会社員感覚では心底そう思えることはなかったでしょう。

 

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以上です。

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