組立ての技術 ケミカル

高強度のロックタイト(嫌気性接着剤)のばらし方/外し方

高強度は強い

高強度のゆるみ止め剤やはめ合いの嫌気性接着剤は非常に強固です。

高強度の接着剤

例えばロックタイトの高強度には下記の2点があります。

  • 型番262 ねじの緩み止め 破壊トルク:33N/m
  • 型番638 はめ合い用 せん断荷重:31N/㎟

このような部類の高強度接着剤は「絶対に緩んではいけない/外れてはいけない」事を目的にしているので容易にバラス事は不可能です。

 

*ロックタイトの使分けについてはこちらの記事をご覧ください ⇒ 「嫌気性接着剤の使分け/ねじロック/ロックタイト」

 

ばらす/外す事は出来ないのか?

前述で述べた通り、高強度の接着剤で固定されている部品は容易に外すことは出来ないのですが、もし外そうとしたらどのような事が起きるのでしょうか?

 

例えば下記の3点の事態が起きてしまいます。

  • ボルト・・・破断(折れる)
  • ベアリング・・・崩壊する
  • 部品・・・破損する

 

接着剤で強固に結合されていますから、それを外すと言う事は「無理やり外す」ことになります。

つまりそうなると何かを「破壊」してしまう可能性があるのです。

*例外として「接着面積が少ない」「接着量が少ない」「接着不良」の場合は硬いだけで壊れることなく「外す」事も十分にあります。

 

破壊せず「ばらす/外す」方法

ここまでで高強度で固定されたねじや部品を外すことは「破壊」を伴うと解説しましたが、なんとか破壊せずに外す方法は無いのでしょうか?

実は破壊せずに外す方法はあります。

その方法とは「バーナー」か「ホットガン」を使用して「高温に加熱して接着剤を軟化させる」やり方です。

ねじの緩み止め剤やはめ合い接着剤は嫌気性接着剤ですが、この接着剤の成分は合成樹脂です。

いくら強固に固まっていても、成分は樹脂ですから高温には弱いのです。その弱点を利用して「外す」と言う事です。

 

実際に加熱してねじを外してみる

それでは実際に高強度で固定されたねじを加熱して外してみようと思います。

 

加熱

バーナーでねじと部品を1分~2分ほど加熱します。

加熱

 

外す

加熱後ねじを緩めてみますと、接着剤が塗布されていると実感することなく簡単に緩める事ができました。

外す

接着剤が粉状になっている

 

補足 接着剤の変化

高強度の嫌気性接着剤を「加熱した場合」と「加熱しない場合」で接着剤がどのように変化しているのか比べてみました。

 

加熱した側・・・・接着材の残留物がありません。綺麗なねじ山です。白く変色し、粉状になっています。

加熱なしでばらした側・・・・接着剤がねじ山にしっかり付着している。接着剤は固形のまま。

 

やはり加熱によって接着剤にダメージを与えて接着無効化をしている事に間違いないようです。

比べる

*クリックで拡大

 

まとめ

なかなか有効なやり方ではないでしょうか?火気厳禁の状況では使用できませんが、今まで諦めていた事も解決できる可能性があると思います。

 

こちらもどうぞ

嫌気性接着剤の使分け/ねじロック/ロックタイト

以上です。

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