エアー関連

ワンタッチ管継手やスピードコントローラーのねじからエアーが漏れる/エアー漏れの対策

2021年1月6日

 

今回は「ワンタッチ管継手やスピードコントローラーのねじからエアーが漏れる/プレコート加工やロック加工の欠点」についてに記事です。

機械装置の動力としてエアーは欠かせませんし、組立工にとっても馴染みのあるエアー継手ですが、、、実はエアーの継手のねじからは「エアーが漏れている」ことがよくあります。

それは、継手のねじにコーティングしてあるシール材の欠点なのですが、それに気が付かないまま作業を進めている方も多いと思います。

今回は、継手のねじからのエアー漏れについて考えてみたいと思います。

 

ワンタッチ管継手やスピードコントローラーのねじからエアーが漏れる

エアー配管には欠かせないワンタッチ管継手やスピードコントローラーですが、ねじタイプの継手場合そのねじの部分からエアーが漏れることがあります。

 

エアーが漏れる原因について、下記の順番で解説していきます。

  1. ワンタッチ管接手とスピードコントローラーとは
  2. ねじからエアーが漏れる原因はシール材
  3. ねじのシール材とはプレコート加工やロック加工

 

ワンタッチ管接手とスピードコントローラーとは

ワンタッチ管継手やスピードコントローラーとは、機械装置のエアー機器のエアーチューブ(配管)の接続や制御に使用するものです。

 

ワンタッチ管継手とスピードコントローラー

 

ねじからエアーが漏れる原因はシール材

ワンタッチ管継手やスピードコントローラーは「ねじ」で接続タイプがありますが、実はこのねじ部分からはエアーが漏れることがあります。

 

ねじのシール材

 

エアー漏れの原因は、ねじのシール材(プレコート加工)のシール性の問題です。

 

シール材の問題

  • シール材(プレコート加工)の厚さが薄く、ねじの隙間を埋めるのに不十分でシール性に劣ります

 

シール材(プレコート加工)からのエアー漏れ

リークチェックスプレーでエアー漏れを確認してみる

 

一般的にエアーが漏れて、大気汚染やその他の有害な問題が起きることはありません。

しかし、エアー機器の制御に関して言えば、エアー漏れによって「機器の動作が不安定」になったり、「エアーが抜けてシリンダが勝手に下降する」ことが起きます。

ですから、制御の観点から考えるとエアー漏れは是正しなければいけないことだと思うのです。

 

++補足 エアー漏れと気密  クリック表示++

エアー漏れは、継手からだけでなく、厳密には方向弁内部やシリンダのロッドパッキンからも微量なエア漏れがあるので、徐々にエアーは抜けていきます。

特に中古のエアー機器は、パッキンの消耗によってエアーの漏れは多くなっていきます。

逆を言えば、エアー漏れがなければ、(例えば3位置オールポートブロックで気密を確保すれば)シリンダが勝手に下降することはないのです。

 

ねじのシール材とはプレコート加工やロック加工

ねじに付着しているシール材とは「プレコート加工」や「ロック加工」と呼ばれる、ねじをコーティングする工法のことです。

*呼び名(商品名)はメーカーによって様々で、プレコート加工やロック加工は代表的な呼び名です。

 

*プレコート加工について、下記の引用で確認してください。

引用抜粋:スリーボンド プレコートボルト加工について

プレコートボルト加工は、ボルトなどのねじ部に特殊ナイロンや反応性固着剤を加工し、ねじ自体にロックやシール機能を持たせる加工技術です。

 

プレコート加工によって、ねじにシール材がコーティングされているので、「シールテープを巻く手間」がなく、おおくのメリットが見込まれます。

  • 時間短縮(効率化)
  • 作業の均一化(作業者による仕上がりのムラを低減)

このように、「漏れ」さえなければ非常に有効なのです。

 

エアー漏れの対策

ここまでで、ねじ部のプレコート加工からのエアー漏れについて解説してきましたが、、、次に、エアー漏れの対策について解説します。

 

管継手のねじ部エアー漏れの対策として、私が使用するアイテムは下記の2点です。

  • シールテープ・・・PTFE(フッ素樹脂、テフロン)
  • 液体シール材・・・ヘルメチックやシリコンコーキング

 

ねじ配管の基本と考えるのはシールテープですので、「シールテープを巻く」か「シールテープと液体シール材を併用」する方法で漏れの対策とします。

 

*シールテープの重要性については、下記の記事で解説しています。

シールテープの巻き方とシールテープの幅/綺麗に巻く方法

シールテープと液状ガスケット(液体パッキン)で漏れ対策/ヘルメチックで配管作業

 

シールテープで対策してみる

ワンタッチ管継手や、スピードコントローラーにシールテープを巻く作業にはポイントがあります。

 

ポイントは下記の2点です

  • 幅の狭いシールテープを巻く・・・8mmか6mm
  • 1.5~2周巻く・・・巻きすぎても、ねじ込んだ時にはみ出るだけ

 

シールテープを巻く基本は「*シールテープの巻き方とシールテープの幅/綺麗に巻く方法」で解説していますので割愛しますが、ワンタッチ管継手などの小径のねじには上記のポイントを守ると良いと思います。

小径のねじですから、幅の広いシールテープではねじからはみ出るし、巻きすぎてもねじ込んだ時にはみ出てきますので注意しましょう。

 

シールテープを巻く

 

対策の結果

実際に、継手からエアーが漏れていたところを、シールテープで対策してみました。

 

エアー漏れの確認

リークチェックスプレーでエアー漏れを確認してみる

 

シールテープのみで対策した結果、、、エアー漏れを完全に止めることができました。

 

エアー漏れと対策のポイント

それでは、エアー漏れと対策ついて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 継手のねじのシール材(プレコート加工)からは漏れることがある
  • エアー漏れが疑われる場合は、継手のねじにリークチェックスプレーを塗布して確認
  • シールテープか液体シール材で漏れの対策をする

 

以上3つのポイントが大切だと思います。

 

まとめ

今回は、エアー継手のねじからの漏れについて考えてみました。ねじにシール材がコーティングされているからと言って、「漏れない」とは限りません。

特に問題が起きなければ見過ごされる事でしょうが、私は「あるべき姿」を常に意識しています。「こんなもんでしょう、、」ではなく、エアーの漏れが疑わしい時には、必ず追及しましょう。

*漏れの特定方法についてはこちらの記事をご覧ください。 ⇨ 「気体の漏れを確認する方法/リークチェックスプレーと石鹸水」

 

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以上です。

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