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【S2000/メンテ/セッティング】

ピロボールブッシュのダストブーツ交換【グリースを封入してみる】

2020年9月2日

 

今回は「ピロボールブッシュのダストブーツとグリースを交換する」記事です。

1年使用したピロボールブッシュダストブーツを確認したら破れていましたので、ダストブーツとグリースの交換をしました。

劣化具合や、グリースを封入してどうなったのか?そういった確認を含めた作業をまとめてみました。

 

クスコ製のピロボールブッシュ

私はクスコ製のピロボールブッシュをコンプライアンスブッシュの位置に使用しています。

*正式名称・・・ロワアームリア側(品番380 464 CV)

 

ピロボールブッシュ

ピロボールブッシュ

 

S2000のコンプライアンスブッシュは負荷量が多く早期に劣化/割れが発生するので、調心機構があるピロボールブッシュを使用しています。

ピロボールブッシュの懸念事項として「錆の発生やゴミの影響でスムーズに可動しない可能性がある」と言う問題がありますが、これはダストブーツで軽減することができるのでダストブーツ付きのピロを使用することをお勧めします。

 

ピロボールブッシュのグリースとダストブーツの交換

先日、ロアアームを取り外すことがあったのですが、1年使用したピロボールブッシュのダストブーツが破れていました。

熱の影響なのか、取付けるときにサブフレームに干渉して破れたのか、、、原因は定かではないのですが1年で割れてしまうようでは早すぎと思いました。

 

*1年間の使用状況・・・国際サーキット11回、街乗りなどで走行1万キロ

ダストブーツの破れ

アーム全体 写真

ダストブーツの破れ

アームの上側のダストブーツ

ダストブーツの破れ

アームの下側のダストブーツ

ダストブーツの破れ

 

このピロボールブッシュは1年前に自分で取付けたのですが、実はその時にピロボールの部分にグリースを封入しておいたのでグリースの具合やピロボールがどうなっているか気になっていました。

そこで今回、ダストブーツと合わせてグリースを交換することにしました。

 

グリースの封入の結果

本来このピロボールは無給タイプなのでグリースを封入する必要はありません。

では、なぜグリースを封入したのか?

 

グリースの封入の目的

  • 耐水する
  • 防錆効果で錆びないようにする
  • 外部からの汚れ・水・粉塵などがピロボールに巻き込まれないようにする

 

このような効果を期待したのです。

そしてグリースにもこだわり、この目的に最適なグリースを選定した結果「オメガ57番」を使用しました。

 

引用抜粋:オメガグリース カタログ

オメガグリス

 

それでは1年使用したピロボールの「動き」を動画で確認してください。ガタやひっかっかりなどはなく、感覚的には新品よりも動きが滑らかになったと思います。

1年使用したピロボールブッシュ

 

1年使用したグリースを画像で確認してください。

1年使用したグリースの具合

ピロボール側

ピロボールの状態

ダストブーツ側

ピロボールの状態

 

新品のグリースを封入

グリースの恩恵があるのか、ないのか、、、それはグリースなしで使用したことがないので正直わかりません。ですが、今回の使用後の状態を観察すると悪影響もなさそうです。

と言うことで、継続してグリースを使用していくことにしました。

 

グリースの目的は潤滑ではなく、あくまでもピロボールの保護です。ですから、ピロボールの表面(空間)を埋めるようなイメージで封入しました。

グリースの封入

ピロボールをパーツクリーナーで清掃します。

ピロボールの状態

グリースはピロボールの表面に敷き詰めます。

軸受けのグリス

 

ダストブーツの劣化具合と交換

破れていたダストブーツですが、調べてみますとクスコのカタログに記載がありません。

そこでクスコに問い合わせてみたのです、補修部品としてピロボール、ダストブーツ、ブーツリングなど単品で販売が可能だそうです。

そこで、ブーツ単体の品番を教えてもらい注文することにしました。

 

S2000用ロワアームリア側(品番380 464 CV)のダストブーツ

  • 品番・・・00B 464 G25(1個単位)
  • 数量・・・4個注文(1台分)
  • 価格・・・¥4.200(1台分)

 

補修部品のダストブーツ

補修部品のダストブーツ

 

それではダストブーツの取付けを写真で確認してください。

ダストブーツの取付け

カラーをあらかじめダストブーツに嵌めて置き、そのままピロボールに差し込みます。

補修部品のダストブーツ

ダストブーツのズレ止めとして、Cリングを嵌めます。今回は再利用しました。

補修部品のダストブーツ

 

ここまでで、作業は完了となります。

 

補足 ダストブーツの劣化具合

ダストブーツの破れについてですが、ブーツがどの程度劣化しているのか引っ張って確認してみましたので、動画で確認してください。

 

ダストブーツの劣化

 

弾性があり、強く引っ張ても簡単には破れませんでした。

もしかしたら、取り付け作業でサブフレームにぶつけて破れたのかもしれませんね。

 

まとめ

今回はピロボールブッシュのダストブーツとグリースの交換についてまとめてみました。車の部品は「これがイイ」とか「これを付けました」などの情報は沢山ありますが「その後どうなったのか?」の情報は少ないと思います。当ブログでは、部品を取り付ける情報だけでなく「使用してどうなのか?」についての情報も発信していますので、皆さんの参考になればと思います。

 

*オメガグリース57番の購入はこちらか

 

*S2000のピロボールブッシュの購入はこちらから

 

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以上です。

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