今回は「ピロボールブッシュのダストブーツとグリスを交換する」記事です。
1年使用したピロボールブッシュダストブーツを確認したら破れていましたので、ダストブーツとグリスの交換をしました。
劣化具合や、グリスを封入してどうなったのか?そういった確認を含めた作業をまとめてみました。
目次
クスコ製のピロボールブッシュ
私はクスコ製のピロボールブッシュをコンプライアンスブッシュの位置に使用しています。
*正式名称・・・ロワアームリア側(品番380 464 CV)
S2000のコンプライアンスブッシュは負荷量が多く早期に劣化/割れが発生するので、調心機構があるピロボールブッシュを使用しています。
ピロボールブッシュの懸念事項として「錆の発生やゴミの影響でスムーズに可動しない可能性がある」と言う問題がありますが、これはダストブーツで軽減することができるのでダストブーツ付きのピロを使用することをお勧めします。
ピロボールブッシュのグリスとダストブーツの交換
先日、ロアアームを取り外すことがあったのですが、1年使用したピロボールブッシュのダストブーツが破れていました。
熱の影響なのか、取付けるときにサブフレームに干渉して破れたのか、、、原因は定かではないのですが1年で割れてしまうようでは早すぎと思いました。
*1年間の使用状況・・・国際サーキット11回、街乗りなどで走行1万キロ
このピロボールブッシュは1年前に自分で取付けたのですが、実はその時にピロボールの部分にグリスを封入しておいたのでグリスの具合やピロボールがどうなっているか気になっていました。
そこで今回、ダストブーツと合わせてグリスを交換することにしました。
グリスの封入の結果
本来このピロボールは無給タイプなのでグリスを封入する必要はありません。
では、なぜグリスを封入したのか?
グリスの封入の目的
- 外部からの汚れ・水・粉塵などがピロボールに巻き込まれないようにする
- 耐水する
- 防錆効果で錆びないようにする
このような効果を期待したです。
そしてグリスにもこだわり、この目的に最適なグリスを選定した結果「オメガ57番」を使用したのです。
引用抜粋:オメガグリス カタログ
それでは1年使用したピロボールの「動き」を動画で確認してください。ガタやひっかっかりなどはなく、感覚的には新品よりも動きが滑らかになったと思います。
1年使用したピロボールブッシュ
1年使用したグリスを画像で確認してください。
新品のグリスを封入
グリスの恩恵があるのか、ないのか、、、それはグリスなしで使用したことがないので正直わかりません。ですが、今回の使用後の状態を観察すると悪影響もなさそうです。
と言うことで、継続してグリスを使用していくことにしました。
グリスの目的は潤滑ではなく、あくまでもピロボールの保護です。ですから、ピロボールの表面(空間)を埋めるようなイメージで封入しました。
ダストブーツの劣化具合と交換
破れていたダストブーツですが、調べてみますとクスコのカタログに記載がありません。
そこでクスコに問い合わせてみたのです、補修部品としてピロボール、ダストブーツ、ブーツリングなど単品で販売が可能だそうです。
そこで、ブーツ単体の品番を教えてもらい注文することにしました。
S2000用ロワアームリア側(品番380 464 CV)のダストブーツ
- 品番・・・00B 464 G25(1個単位)
- 数量・・・4個注文(1台分)
- 価格・・・¥4.200(1台分)
それではダストブーツの取付けを写真で確認してください。
ここまでで、作業は完了となります。
補足 ダストブーツの劣化具合
ダストブーツの破れについてですが、ブーツがどの程度劣化しているのか引っ張って確認してみましたので、動画で確認してください。
ダストブーツの劣化
弾性があり、強く引っ張ても簡単には破れませんでした。
もしかしたら、取り付け作業でサブフレームにぶつけて破れたのかもしれませんね。
まとめ
今回はピロボールブッシュのダストブーツとグリスの交換についてまとめてみました。車の部品は「これがイイ」とか「これを付けました」などの情報は沢山ありますが「その後どうなったのか?」の情報は少ないと思います。当ブログでは、部品を取り付ける情報だけでなく「使用してどうなのか?」についての情報も発信していますので、皆さんの参考になればと思います。
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関連記事:S2000
以上です。