【シール要素】

中古のOリングから漏れる原因/Oリングは四角形に変形する

2021年5月12日

 

今回は「中古のOリングから漏れる原因」についての記事です。

何かを密封(シール)するときの定番として、ガスケットやOリングがありますが、先日こんなことがありました。

Oリングを再使用したら作動油が漏れた、、、、さてその原因は何だったのでしょうか?

と言うことで今回の記事では、中古のOリングを再使用して起きた作動油の漏れについて紹介します。

 

Oリングからの漏れの原因

Oリングとは

Oリングとは材質がゴムの断面が円形の形状で、圧縮(押しつぶして)や圧力をかけると変形して密封するシールです。*圧縮して使用するシールはスクィーズパッキンと呼ばれます。

*Oリングについてはこちらの記事で解説しています。 ⇒ Oリングで密封する原理/Oリングは圧縮と圧力によってシール性が上がる

 

Oリング

 

Oリングからの漏れ

先日ですが、機械の改造作業で長年使用されていた油圧制御ユニットの制御弁を組み換えたところ、作動油が漏れるトラブルが起きてしまいました。

 

作動油が漏れた状況はこうです

  • Oリングを再使用して組み換えた
  • 試運転したら制御弁のすき間から作動油が漏れた

 

作動油の漏れの原因はコレでした

  • Oリングが変形(弾性がない)していてシール性が低下していた

 

どうすれば良かったのか?

  • Oリングは再使用せずに新品を使用する

 

いかかでしょうか?

「Oリングを再使用すれば、漏れるのは当たり前でしょ?」と言う意見もあると思いますが、その通り、私もそう思います。だから、この作業ははっきり言って「私の失敗」でした。

 

Oリングの特徴と変形

特徴と変形すると起きること

それでは、今後このような失敗がないように、Oリングの特徴と変形についてまとめておきましょう。

 

Oリングの特徴

 

Oリングの特徴をまとめますとこうなります。

  • Oリングを圧縮してつぶすと、Oリングに反発力が発生し部品に密着するので密封される

 

当然、新品のOリングは円形なので部品を組合わせればつぶれます。ところが、長年使用し続けたOリングは 「溝の形状」 = 「四角形」 に変形してしまうのです。

 

四角形に変形してしまったOリングはこうなります。

  • 初めから潰れた形状になっているので、つぶし代がなくOリングに圧縮が起きないためシール性がない状態となる

 

変形したOリング

 

このように、Oリングが変形してしまうと本来の特徴は失われてしまうのです。

 

Oリングの変形の実例

それでは、実際に変形してしまったOリング紹介しておきます。

 

Oリングの変形

 

ご覧の通り、見事に四角形に変形しているのが確認できると思います。この状態ではシール性があるわけありませんよね。

 

Oリングからの漏れのポイントのまとめ

それでは、Oリングからの漏れについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • Oリングは圧縮してつぶすことでシールする
  • 中古のOリングは変形していてつぶし代がないのでシール性が低下している
  • 中古のOリングは再使用しない方が良い

 

以上3つのポイントが大切です。参考にしてください。

 

*Oリングは用途によって材質の種類が多いです。使い分けの参考にこちらがおすすめです ⇒ 「ニチアス Oリングカタログ」

 

*Oリングの購入はこちらか

 

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以上です。

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