Oリング/ガスケット/パッキン エアー関連

電磁弁の交換や追加方法と注意点/マニホールドタイプのソレノイドバルブとガスケット

 

今回は「空圧の電磁弁の交換や追加方法と注意点」についての記事です。

電磁弁が集約されたマニホールドタイプの電磁弁ユニットでの交換や取付けに関する注意点とやり方を紹介します。

 

マニホールドタイプの空圧電磁弁

マニホールドとは「液体や気体を集約したり、分配したりするもの」です。

機械装置ではシリンダなどのエア機器を多用する場合に、マニホールドタイプの電磁弁(ソレノイドバルブ)を使用することが多いと思います。

マニホールドのメリットにはエアーと電線を集約できるので省エネで作業性(メンテナンス性)が良いことが挙げられます。また、改造や変更で「電磁弁を追加したい」となったときにマニホールドに空きがあれば簡単に追加できます。

 

*マニホールドには様々なタイプがあります。

引用抜粋:SMC 製品選定ガイド マニホールド種類から選ぶ

 

 

電磁弁の交換と追加方法

電磁弁の交換や追加の方法はマニホールドのタイプによって違いがあり、主に下記の2タイプになります。

  • 挟み込み取り付け・・・複数の電磁弁を重ね合わせてマニホールドに固定している
  • 単体取り付け・・・電磁弁1個単位でマニホールドに固定している

*取り付け方法の呼び名は私が勝手に命名しています。

 

いずれのタイプも基本はねじ固定なので、ねじを外して電磁弁を抜き取り交換、またはブランキングプレート(メクラカバー)を外して追加します。

 

挟み込み取り付けの電磁弁の例

引用抜粋:SMC 電磁弁カタログ JS2000

 

 

単体取り付けの電磁弁の例

引用抜粋:SMC 電磁弁カタログ JSY3000

 

いかがでしょうか。イメージできましたか?

厳密には電磁弁の固定方法はメーカーや型式によって違いがあり、Oリングやガスケットの様式にも違いがあるでしょうが基本はこの2タイプだと思って良いと思います。

私はこの2タイプ以外の電磁弁にまだ出会ったことはありません。

 

補足

*補足 マニホールドが挟み込みタイプで追加したり減らしたりできるタイプもあります。

 

引用抜粋:SMC 電磁弁カタログ JSY3000

 

電磁弁の交換と追加の注意点

電磁弁の交換と追加は簡単な作業なのですが、実はトラブルが起きやすい作業でもあります。

 

そのトラブルとは「エア漏れ」です。

作業に慣れていても、「エア漏れ」を起こしてしまうことがあります。

 

エア漏れの原因は下記の2点に絞られます。

  • 0リングやガスケットの再使用による漏れ
  • ガスケットのズレによるエア漏れ

この2点の原因について掘り下げて解説します。

 

0リングやガスケットの再使用による漏れ

電磁弁のエアーの流路には必ずOリングやガスケットが使用されています。

*Oリングにつてはこちらの記事で解説しています。 ⇒ Oリングで密封する原理/Oリングは圧縮と圧力によってシール性が上がる

 

長年使用されているOリングやガスケットは押しつぶされて変形していたり、硬化して弾性がなくなっている場合があります。変形や硬化していると、適切に密着しないので隙間ができてエアーが漏れます。

 

Oリングやガスケットの再使用の条件は使用環境(年数と温度)によって一概には言えないので、新品から1年以上経過している場合はOリングやガスケットは電磁弁とセットで交換したほうが良いと思います。

 

私の場合は、過去に客先での改造案件で5年使用した電磁弁をガスケット再使用で交換したら、盛大にエアーが漏れたことがありました。それ以来、電磁弁を交換/追加する場合には必ず新品のOリング、ガスケットを使用するようにしています。

 

中古と新品の電磁弁のガスケット

見た目では劣化具合が判断できない場合があるので、基本は交換とした方がいい

 

ガスケットのズレによるエア漏れ

電磁弁のガスケットは取付けるときにズレ易く、気が付かずに締め付けてしまう場合があります。

 

これは特に、単体取り付けの電磁弁でありがちです。

電磁弁(マニホールド)は機械装置に垂直に取り付けられている場合が多く、その状態で交換/追加することになるのでガスケットがズレ落ちるリスクがあります。

また、交換/追加する電磁弁の前後に電磁弁があると、狭くて見にくく、手も入りずらいのでガスケットがズレたり、きちんと入っているかの確認もできないので作業がやりずらいのです。

 

私が以前経験した事例ですと、新品のガスケットを使用して電磁弁を交換してエアーを流したところ、電磁弁とマニホールドの合わせ面からエアーが漏れたことがありました。ばらしてみると、ガスケットの一部分が吹き飛んで千切れていました。これはガスケットが適切に入っておらず、エアーが吹き抜けた部分のガスケットが千切れたのでした。

ですから、ガスケットが適切に入っているか自信がない場合には、もう一度ばらして組み立て直すような慎重さが必要だと思います。*ガスケットに予備がない場合には致命的です。

 

電磁弁のガスケットはズレやすい

 

補足 ブランキングプレートと電磁弁

ブランキングプレート(メクラカバー)を外して電磁弁を取付ける場合には「ガスケットの形状」と「ねじの長さ」に違いがある可能性があります。

電磁弁を追加する場合にはガスケットKITを手配して新品に交換する準備をしておいた方が良いと思います。

 

ブランキングプレートと電磁弁

 

注意点まとめ

このように、電磁弁の交換/追加はエアー漏れのトラブルが起きやすいので、「Oリング/ガスケットは新品を使用する」「ガスケットがズレないように慎重に作業をする」の2つのポイントを守って作業にあたると良いと思います。

 

まとめ

今回は「電磁弁の交換や追加方法と注意点」について解説しました。簡単な作業ですが私も何度かエアー漏れのトラブルを経験しています。日頃、新規の組立しかやっていないと中々経験することがない作業かもしれませんが、参考になればと思います。

 

以上です。

キーワードを入力してブログの記事を検索

気になるカテゴリーから記事を検索

この記事で満足できない方はGoogle検索

             

⇩ この記事のシェアはこちらから ⇩

-Oリング/ガスケット/パッキン, エアー関連
-, , ,

Copyright© 機械組立&制御盤組立の部屋 , 2020 All Rights Reserved.