S2000 メンテ&セッティング情報

第1章スロットル径とエキゾーストマニホールド/S2000のパワーアップを考える

 

今回は「第1章スロットル径とエキゾーストマニホールド」についての記事です。この記事は第2章まで連載します。

パワー不足を感じた1年。その不満を解消すべく吸排気によってパワーアップできないか?を検討しようと思います。

検討した内容は実際にやってみて、どれくらいの効果があったのかを第2章で検証します。

 

パワーの不満

私のS2000(AP1)は現在TODAの2200Kitで排気量アップされています。

ただ私には不満があり、1年鈴鹿を走った感想は、、、「遅くないか?」と言うことです。

トップスピードは他車より5キロ~10キロ足りていないし、真っすぐでノーマルエンジンに置いて行かれるし、、、お世辞にもチューニングエンジンとは言えないと思うのです。

そこで、今回は今シーズンのタイムアップのためにパワーアップ作戦を検討しようと思います。

 

S2000の排気量別エンジン特性

パワーアップを検討するうえで、まずは排気量別のエンジン特性についてまとめておきましょう。

モデル 排気量 レブリミット 最高出力 最高トルク
前期AP1 1997cc 9000rpm 250ps/8.300rpm 22.2kgf・m/7.500rpm
後期AP2 2156cc 8000rpm 242ps/7.800rpm 22.5kgf・m/6.500~7.500rpm
TODA 2200KIT 2157cc 8300rpm 232.6ps(202.3ps)/8287rpm 20.4kgf・m(17.8kgf/m)/6847rpm

*TODA 2200KITのレブリミット/出力/トルクは私の現在の仕様です。
*TODA 2200KITの計測は「ダイナパック」で係数は1.15で計算しています。

 

この数値を見る限り、、、たいしてパワーもトルクも出ていない、、、ですね。ダイナパック計測は補正係数によって違うので一概には言えませんが、それにしてもはっきりとパワーアップしているとは言えないようです。

 

さて、現状の私の状態は大体わかりましたが、、、、ここで私はあることに気が付きました。

それは、排気量が違うので「給気」と「排気」にも違いがあるのでは?と言うことです。

*ここで私が言っているのは「給気=スロットルとインテークマニホールド」「排気=エキゾーストマニホールド」です。

 

そこで前期のF20Cエンジンと後期のF22Cエンジンの「吸気」と「排気」について純正品と社外品で違いを調べてみました。

 

スロットル径の違い

スロットルの違いについてまとめてみました。

モデル 口径 バタフライ径
前期 AP1 67mm 62mm
後期 AP2 67mm 64mm
SPOON 前期AP1 70mm 65mm
SPOON 後期AP2 70mm 66mm
TODA 前期AP1 70mm 65mm
TODA 後期AP2 70mm 66.5mm

*AP2は電子スロットルですのでAP1との互換性はありません。

*SPOONとTODAの両者ともバルブ径拡大とテーパー形状吸入空気量が向上する形状です。

 

この結果をみると、後期のF22Cの純正スロットルは前期のF20Cよりバラフライ径が大きいですね。私のエンジンはTODA2200KITにノーマルF20Cスロットルなので、排気量に対して口径が小さい可能性があると分かりました。

対策としては、社外のビッグスロットルにすると効果がありそうです。ただし、口径が大きくなりすぎると流速が落ちて結局流入量が減ってしまうかもしれません。いくら有名チューニングメーカーが販売しているからと言っても少々不安があります。

 

そこでSPOONに2.0リッターから2.2リッターにした場合の見解について問い合わせてみ所、下記の回答が得られました。

SPOON回答

  • 2.2Lにストロークアップした場合、スロットルの交換は必須ではない
  • よりレスポンスや出力を望む場合は大径化を勧める
  • 出力向上は数馬力だが、それよりもレスポンスアップが向上する

なるほど、出力よりレスポンスが向上するのか。やってみる価値がありそうです。

 

インテークマニホールドの違い

インテークマニホールドについて調べてみましたが、形状や容積など具体的な情報は分かりませんでした。

分かっている違いは3点です。

  • 給気温度センサの有無
  • インジェクターが前期のF20Cと後期のF22Cでは違う(インジェクター取付け部分が違うようです)
  • スロットル取付の口径がAP2は大きい(スロットルが大きいため)

*余談ですが、前期のF20Cのインジェクターの方が吐出量が多いです。

 

エキゾーストマニホールドの違い

エキゾーストマニホールドについて調べてみましたが、純正については具体的な情報が分かりませんでした。

ただ、社外品については下記のような情報が得られました。

 

モデル レイアウト 価格
無限 前期AP1用 4-2-1 128.000円
無限 後期AP2用 4-2-1 128.000円
TODA スタンダード 前期後期 共通品 4-2-1 145.000円
TODA トルキークン 前期後期 共通品 4-2-1 145.000円
SPOON 前期後期 共通品 4-2-1 128.000円

 

各社からラインナップされていますが、無限は前期用と後期用の排気量別に2種類あり、TODAはスタンダードとトルキークンの2種類があります。非常に気になるところです。

 

まずは無限に問い合わせてみました。

無限回答

  • 市販車ベースで開発しているので、TODA2.2リッターでF20Cカムの場合ではテストしていないので性能は答えられない
  • F22C用のエキマニがF20Cに取付できるかの確認もしていない
  • 公認部品だが、エンジンチューンされているので車検に合格できるかなどの保障も出来ない
  • エキゾーストマニホールドの開発者は退職しているので、詳しいことにお答えできない
  • 部品の供給は常に間に合っていない

私は性能の話が聞きたかったのですが、例えばトルクがどうとか、レスポンスや高回転がどうとか、、、そう言った回答は避けられて保障の話を引き合いに詳しく答えてくれませんでした。これでは正直購入しようとは思えません。

 

そこで次にエンジンでお世話になっているTODAレーシングに問い合わせてみました。

TODAレーシング回答

スタンダード

  • 9000rpm以上でパワーを発揮する
  • 中間域でトルクの谷が大きい。高回転を重視するとこう言う特性になる
  • 2.2リッターを9000rpmまで回したとしてもサーキットのコーナーによっては中間の谷にハマってしまい結局遅くなる可能性がある。
  • 高回転を維持して走れる状況に最適

トルキークン

  • 9000rpmまでの回転域で最適
  • スタンダードと比べてトップエンドで5馬力程度の少ない
  • 9000rpm以上は期待できないが、中間トルクはある
  • 中間トルクがあるので様々な状況に対応できる。無難である
  • 販売実績はスタンダード3割トルキークン7割で、トルキークンは良く売れるので国内在庫は常に品薄

 

触媒について

    • 触媒をストレートにすれば劇的にパワーが上がる。サーキット優先ならば触媒ストレートにすれば手っ取り早くパワーアップする
    • 中身に消音材を仕込んであるので音量は押さえてある

 

無限とは違い、私の知りたい情報以上の回答をして頂きました。性能面の特徴以外に、カムやピストン、許容回転数などここでは記載できないような裏情報まで。

この情報を元に考えると、私の2.2リッターエンジンのエキゾーストマニホールドは「トルキークン」が良いようで、さらには触媒ストレートと組合わせるとパワーアップ確実のようです。

 

パワーアップのためにどうするのか?

ここまでで給気と排気について色々と調べてみましたが、可能性がありそうな方法を実行してみようと思います。

 

パワーアップの対策は下記の5点です。

  • SPOONビッグスロットル
  • CSOインマニ断熱ガスケット
  • TODAレーシングのトルキークン(エキゾーストマニホールド)
  • TODAレーシングのF20C/F22C(AP1/AP2)触媒アダプター(触媒ストレート)
  • コンピューターリセッティング

 

SPOONビッグスロットル

給気についてはSPOONのビッグスロットルを選びました。理由は価格の安さです。ビッグスロットルASSYで購入すると78.000円なのですが、ノーマル下取りシステムがあり38.000円で購入可能だからです。性能はSPOONもTODAも大差ないだろうと判断しました。

 

CSOインマニ断熱ガスケット

給気に関してはもう一点、インマニの断熱ガスケットを選びました。給気温度の対策なのですが、実はこのガスケットを使用するとガスケットに厚みがあるのでインマニの容積が若干増えるのではないか?と淡い期待をしています。

*詳しくは下記の引用をご覧ください。

CSOインマニ断熱ガスケット

エンジン熱によるインテークマニホールドの温度上昇を抑える断熱ガスケットです。吸気温度低下に伴い、酸素密度向上によるパワーアップが期待できます。

 

TODAレーシングのトルキークン(エキゾーストマニホールド)

エキゾーストマニホールドはTODAのトルキークンを選択しました。私の期待は中間トルクの谷の現象です。現状では中間の谷によって回転数が合わないコーナーでは加速が鈍ることが多々あり、不満に感じていました。多少でも改善すればタイムアップが望めそうです。

 

TODAレーシングのF20C/F22C(AP1/AP2)触媒アダプター(触媒ストレート)

ピークパワーを向上させるために、TODAおすすめの触媒ストレートにしてみます。正直、今まで触媒ストレートにしたことがなくどれほどの効果があるのかは経験ありません。ただ、TODAが間違いなくパワーが上がると言うことなので期待します。

 

コンピューターリセッティング

そして、給気と排気を変更したらコンピュータセッティングです。現在もF20CからTODA2200KITに変更したのでコンピュータを現車合わせしていますが、ここまで仕様が変わるとリセッティングが必要です。この作業ではダイナパックで計測しますので、冒頭で紹介したデータを超えられるか?がポイントです。超えられなかったらここまで変更した意味は無い、、、となってしまいます。

 

まとめ

今回はエンジンのパワーアップについて考えてみました。検討した結果、選別した4項目についてはさっそく実行してみる事にします。数か月後の話になってしまいますが、結果が分かればまた記事にしようと思います。

以上です。

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