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トラニオンとクレビスにはグリスを塗布する/シリンダの取付金具の摩耗対策

2020年5月9日

 

今回は「トラニオンとクレビスにはグリスを塗布する」についての記事です。

トラニオンとクレビスは揺動の動作に使用される機構で、シリンダの取付け金具として採用されることが多いと思いと思います。

実はこのトラニオンとクレビスにはグリスを塗布して組付けるように取扱い説明書に記載がありますが、意外とこの事実を知らない人が多いようです。

そこで今回の記事では、SMCのエアシリンダを例にしてトラニオンとクレビスの組付けについてまとめておこうと思います。

 

トラニオンとクレビスにはグリスを塗布する

シリンダの取付け金具

まず初めに、シリンダを部品に固定する方法として、どのような固定金具(固定方法)があるか確認しておきましょう。

 

引用抜粋:SMC シリンダの取付け金具

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大きく分けて2つの分類に分かれます。

  • 固定形・・・フート形、フランジ形
  • 揺動形・・・トラニオン形、クレビス形

 

固定形はシリンダ本体が可動しないタイプで、揺動形はシリンダ本体がロッドの伸縮によって可動するタイプです。

このうち揺動形のトラニオンとクレビスは可動する仕掛けなので組付けるときのポイントがあります。

 

トラニオンとクレビスの組付けポイント

  • 可動する部分にグリスを塗布する

*トラニオンとクレビスはエアシリンダ/油圧シリンダともにメーカーが違っても基本的にはグリスを塗布します。

 

トラニオンとクレビスにグリスを塗布

トラニオンとクレビスのグリス塗布ついては下記の取扱説明書をご覧ください。

 

引用抜粋:SMC エアシリンダ/標準形:複動・片ロッド

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このように可動部分のピンにグリスを塗布するように記載があります。可動部分は金属同士が摩擦するので潤滑することで摩耗の軽減を図る目的なのですが、実際にはなんとなくそのまま組み付けている方も多いと思います。

 

もしグリスを塗布しなければこんなことが起きるでしょう

  • 長年使用するとピンや受け金具のブッシュが摩耗して痩せていき「ガタガタ」になる
  • シリンダ固定の遊びが大きくなれば機能として問題起きる

 

私が今まで見てきた装置は、定期的にシリンダを交換されていても金具まで交換されているケースはあまり見受けられませんでした。ですから、少しでも長持ちできるように組付ける人はグリス塗布の一手間を惜しまないようにしましょう。

 

実際に塗布してみる

それではトラニオン形を例として組付けをやってみます。

 

トラニオンの金具とシリンダ

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ピンに塗布するグリスの種類はリチウムグリスで良いと思います。

取扱説明書にはグリスの種類は特に指定されていませんので万能なリチウムグリスを選択するか、高荷重下の摩擦/摩耗低減を期待する場合はモリブデングリスが良いかもしれません。

*モリブデンの効果についてはこちらの記事で紹介しています。 ⇒ 「極圧添加剤とは/オイルやグリスに添加して摩耗や焼き付きを防止する」

 

グリス塗布と組付け

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ピンにリチウムグリスを塗布(分かり易くするために厚めに塗布しています)

シリンダに組付けて完成

 

グリスを塗布しない状況

ここまでで、トラニオンとクレビスにはグリスを塗布するように解説してきましたが、私の場合はあえてグリスを塗布しない時があります。

 

塗布しない状況

  • 粉塵が酷い環境で使用する場合

 

粉塵が酷い環境下ではグリスに粉塵が付着してバルブコンパウンドのように摩擦で部品を削ってしまうことがあるためで、そのような時にはグリスを塗布しない方が長寿命になる場合があります。

ですから基本としてはグリスを塗布すべきですが、環境によっては塗布しない選択も必要ではないかと思います。

 

トラニオンとクレビスのポイントまとめ

それでは、トラニオンとクレビスについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • トラニオンとクレビスは揺動形の取付金具
  • 可動する部分は摩耗対策でグリスを塗布する
  • 粉塵が酷い環境で使用する場合はグリスを塗布しない

以上3つのポイントです。

 

今回はトラニオンとクレビスについてグリス塗布の解説をしました。私の場合には状況によって塗布するか?しないか?判断していますが、基本は塗布で間違いありません。このような一手間をめんどくさがらずに当たり前にできるように組立てましょう。

 

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以上です。

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