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【空気圧/油圧】 【電気配線/制御盤製作 】

線番とマークチューブの必要性【差込み方向と電線の太さに注意する】

2020年4月22日

 

今回は「線番とマークチューブの必要性」についての記事です。

線番は系統の認識番号としてマークチューブに印字して使用されます。一般的には電気配線の用途が圧倒的に多いと思いますが、エアーチューブ、油圧配管などの認識番号としても使用されることがあります。

今回の記事では、線番とマークチューブのポイントとなる、向き と サイズ についてまとめておこうと思います。

 

線番とマークチューブの必要性

線番とは、配線や配管の系統別の「認識番号」のことです。

 

線番は通常マークチューブ呼ばれる材質がPVCの白色のチューブに印字(印刷)して使用します。

 

線番が印字されたマークチューブは電線やエアーチューブ、油圧配管に必ず取付けなければいけません。

その理由は「電線やエアーチューブ、油圧配管の一本一本が何処と接続されて何の意味を持つのか?」を判断する為です。

この線番は図面で系統別に振り分けられていますので、作業者が図面に記載されている線番を配線/配管に取付ける事になります。

 

マークチューブ

レタツインのマークチューブ

 

線番の必要性が分かったところで、次項から下記のテーマーについて解説していきます。

  • 線番(マークチューブ)の向き
  • マークチューブと電線の太さ

 

線番(マークチューブ)の差込み方向

マークチューブを電線やエアーチューブ、油圧配管に取付ける時に注意しなければいけないことがあります。

それはマークチューブに印字された「線番の向き」です。

「線番の向き」は制御盤組立や配線作業では向きの指定があり、作業者感覚の「見やすい向き」とは必ずしも一致するわけではありませんので注意が必要です。

 

それでは初めに「正しい線番の向き」下記の画像で確認してください。

 

正しい向き

*クリック拡大

正しい線番の向き

*端子の向きによって線番の向きに違いがあります。

線番の向き

 

次に「間違った線番の向き」を下記の画像で確認してください。

 

間違った向き

*クリック拡大

間違った線番の向き

線番の向き

線番の向き

 

いかがでしょうか?線番の向きの違いをお分かりいただけたでしょうか?

「一つだけ線番が逆向き」はもちろんですが、線番の向きが揃っていても「正しい線番の向き」と一致していなけば修正が必要です。

よくある事例としては、見た目より配線作業のやりやすさを優先させて、上下のマークチューブの文字が上からになってしまう場合があります。この考えで配線すると、厄介なことにマークチューブを水平に取り付けたときには文字が逆さになることがあります。そうなると、読み取ろうとした人は一瞬頭がパニックになってしまうでしょう。ですから、基本は今回紹介したように揃えることをおすすめします。

 

マークチューブと電線の太さ

マークチューブは線番の向きだけでなくサイズにも注意が必要です。

それはマークチューブにはサイズに種類があり、電線やエアーチューブの太さによってマークチューブのサイズを変える必要がある、と言う事です。

 

例外として、マークチューブに電線やエアーチューブ通すのではなく、巻き付けて取付ける場合は太すぎるマークチューブでは線番が見えにくく、巻きづらいのでサイズに神経質になる必要ないと思います。

 

マークチューブの巻き付け

巻き付けてマークチューブを取付ける場合にはマークチューブが太すぎる線番が見えづらくなります。

巻き付けてマークチューブを取付ける

 

それではマークチューブのサイズの種類を確認しましょう。

私が使用しているのはMAX株式会社のマックス純正 丸チューブです。下記の引用資料をご覧ください。

 

引用抜粋:MAX株式会社 レタツイン 丸チューブ

*クリック拡大

マークチューブのサイズの種類

 

このようにマークチューブのサイズとそれに適合した電線のサイズが記載されており、サイズによって相性がある事が分かると思います。

もし相性が合っていないと、マークチューブに電線が入らなかったりマークチューブが大きすぎて電線からズレ落ちたり、圧着端子のフィット感が悪かったりと色々と問題が起きます。

 

実際に電線とマークチューブの相性を確認してみます。

 

マークチューブと電線のサイズ

*クリック拡大

1.25㎟に2.0㎟用のΦ3.4マークチューブを入れてみる

電線とマークチューブの相性

3.5㎟に5.5㎟用のΦ5.2マークチューブを入れてみる

電線とマークチューブの相性

 

画像では分かりずらいかもしれませんが、このほんの少しの大きさの違いで電線や圧着端子へのフィット感が全く違います。

 

例えばマークチューブを圧着端子に差込む時に、マークチューブのサイズが大きいと圧着端子にフィットしないのでズレます。

マークチューブの差込み

マークチューブの差込み

 

このように巻き付けで使用する場合とは違い、制御盤組立や電気配線のようにマークチューブに差込んで使用する場合には各種サイズを取り揃えておく必要があると思います。

 

マークチューブのポイント

それでは、マークチューブついて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • マークチューブは系統の認識番号である線番を印字するために使用する
  • 線番を印字したマークチューブを電線やエアーチューブや油圧配管に必ず取り付ける
  • 線番(マークチューブ)の向きをそろえる
  • 電線やエアーチューブの太さに合わせてマークチューブのサイズを選定する

 

以上4つのポイントが大切です。

 

 

*マークチューブの購入はこちら

 

*マークチューブの印字はレタツインがおすすめです

 

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以上です。

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